こんにちは。投資家兼OLのレイ (@investment_rei) です。2024年にNISAが改正されると発表されましたが、投資家にとってはメリットの大きい内容になっています。現行のNISAと比較をして、何が変わるのか?投資家はどうするべきか?について解説します。
目次
なぜ新NISAが始まるの?
新NISAは岸田首相が掲げる「資産所得倍増プラン」の実現に向けて、国民に投資を促すために開始すると言われまています。政府が発表している新NISAが盛り込まれている、「令和5年度与党税制改正大綱」の抜粋を紹介します。
・抜粋
「資産所得倍増プラン」の実現に向け、「貯蓄から投資へ」の流れを加速し、中間層を中心とするそうが、幅広く資本市場に参加することを通じて成長の果実を享受できる環境を整備することが極めて重要である、このような観点から、NISA制度の抜本的拡充・恒久化を行う。
この資料からも、新NISAが富裕層のみだけではなく中間層を中心に、国民に広く浸透させたいという方向が伝わってきます。
新NISAの概要
新NISAは2024年1月から始まることが決定されました。現行のNISAと比較をすると、非常に充実した内容で投資家にとってはうれしいニュースになっています。新NISAの特徴的なポイントは4つあります。
- 制度の恒久化
- 非課税保有期間の無期限化
- 生涯の非課税限度額の設定
- 年間投資上限額の引き上げ
現行NISAとの比較
現行NISAの内容と比較をしながら詳しく説明をしていきます。
制度実施期間
現行のNISAではつみたてNISAが~2042年末、2024以降は新規の買付不可で一般NISAは~2023年末となっています。新NISAは2024年1月~制度恒久化で、制度が永続的に設定されます。
制度自体の廃止を気にせずに長期的に投資できるのが良い点です。
つみたてと一般NISAの併用可否
今まではつみたてNISAと一般NISAの併用は不可でどちらかを選ぶ必要がありました。両方やりたいのに…!という人でも、一つしか使用はできませんでした。ただ、新NISAでは併用が可能になります。
自分で組み合わせて投資をすることができるので、より柔軟性が出たといえます。
最大利用可能額
現行NISAの最大利用可能金額はつみたてNISAで800万、一般NISAで600万です。今回の改正でこの金額が大きく引き上げられました。合計で1800万、内数として成長投資枠で1200万となりました。
成長投資枠というのは、現行の一般NISAの後継です。つみたてNISAの後継の枠はつみたて投資枠と呼ばれています。
年間投資上限額
つみたてNISAでは年間40万、一般NISAで120万円が年間の上限額でした。新NISAはつみたて投資枠で120万、成長投資枠で240万です。
大幅に上限額が増えたので、ハイペースで投資をしたい人にはメリットのある変更です。
加入可能年齢
加入可能年齢は新旧NISAで変更なく、共通で18歳以上となります。
ジュニアNISAの廃止に伴って、新NISAの対象が子供まで広げられるのでは?と期待もありました。ただ、これは残念ながら実現しませんでした。新NISAは大人向けの制度となります。
購入方法
購入方法も変更なく同じとなります。つみたて投資枠は積み立て、成長投資枠はスポット・積み立て両方可能です。
対象商品
購入方法も新旧NISAで共通です。
つみたて投資枠はつみたてNISAと同じく金融庁が指定する投資信託となります。成長投資枠は株式・投資信託で、ハイリスクな一部な商品は除外されるとのことです。
非課税保有期間
現行のNISAでは保有期間は限定されています。つみたてNISAでは20年、一般NISAでは5年です。老後の資産形成と考えると、若年層が投資をするには短い非課税保有期間です。これが今回、無期限に変更されることになりました。非課税枠のメリットを無期限で享受できますので、税金の分資産を増やしていくことができます。
ロールオーバー
ロールオーバーは残念ながら、現行のつみたてNISA/ 一般NISAからも不可となります。
そのため今のNISA枠の分は出口戦略を考える必要があります。2024年からは今のNISA使用有無に関わらず、新しく投資をすることができます。
最後に
新NISAについてはいかがでしたか?投資家にとっては待望の改正で、ぜひ使いこなしていきたいですね。2024年からなので情報収集をして準備しましょう!