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【話題】QYLDとは?NASDAQ✕コールオプションで毎月配当金がもらえるETF!?株価や配当利回りについても徹底解説!

QYLDのサムネイル

こんにちは。投資家兼OLのレイ (@investment_rei) です。最近人気沸騰中のQYLDについて知っていますか?聞いたことはあるけど詳しい特徴は分からない、といった人も多いでしょう。

今回は配当が魅力のQYLDについて紹介します!

レイ
レイ
早速QYLDについて解説します!

目次

QYLDとは?

まずはQYLDの連動する指数や運営会社、資産額、経費率など基本情報について説明します。

概要

QYLDは正式名称がグローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFです。QYLD
はティッカーになります。設定日は2013年12月11日です。主要取引所はNASDAQです。

CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・インデックスに連動する成果を目指しています。米国の高配当ETFで、最近人気沸騰中のETFになります。

運用会社

運用会社はGlobal Xで2008年に創業した比較的新しい会社です。ニューヨークを拠点としており、ETFに特化した運用会社になります。安定した分配金を重視したインカム型など特徴的なETFを扱っています。

資産額と総経費率

QYLDの資産額は約59億ドルです。膨大な金額ですね!

総経費率は0.60%で、人気の米国ETFの中で経費率が0.03~0.05%のETFもあるので手数料としては若干高めです。

コールオプションとは?

QYLDカバード・コール ETFですが、「カバード・コール」って何?と疑問に思った人もいるでしょう。仕組みとしては、NASDAQを買い持ちして、コールオプション(=会う権利)を売却することでオプション料を受け取っています。

コールオプションを売ると、特定価格で購入できる権利を売却することでオプション料金を得ることができます。メリットとしては株価が下落局面のときに、オプション料の分リターンが得られることです。一方、デメリットは株価が上昇する局面では、キャピタルゲインで得られる利益を取り逃すことになります。

他のETFに比べると非常に複雑な商品です…。

QYLDの上位組入銘柄と業種内訳

QYLDの構成する上位の組入銘柄と、銘柄の業種内訳を確認してみましょう!全保有銘柄数は103です。

上位組入銘柄

QYLDの組入10銘柄は米国を代表する企業が多いです。アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグルの親会社)など、上位銘柄は米国株の中でも高い成長率の企業が占めています。

組入銘柄は変動する可能性がありますが、最新状況はGlobal Xのサイトで確認することが可能です。

QYLD組み入れ上位銘柄

※2023年1月5日時点

図の引用:Global X グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF

銘柄の業種内訳

QYLDの構成銘柄の業種内訳はITが一番多く、半分以上を占めます。続いて、コミュニケーション、一般消費財と続きます。

QYLDセクター

※2023年1月5日時点

図の引用:GlobalX グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF fact sheet

 

QYLDの株価の推移

QYLDの株価は上がっているのでしょうか?下がっているのでしょうか?直近5年の株価の推移をチャートで見ていきましょう!

直近5年だと2018年は25ドル付近でしたが、2020年の3月には18ドルまで暴落しています。コロナショックで全体的に株価は下がったので、QYLDのみの変化ではないですが大きな下落です。2022年以降も株価は厳しい状況で、2023年に入ってからも大暴落しています。

■直近5年株価

QYLD株価

図引用:Google Finance

QYLDのパフォーマンス

QYLDのパフォーマンスは基準価格で直近1年では3.83%、設定来では11.29%です。直近では価格を大きく下げており厳しい状況です。

QYLDパフォーマンス

※2023年1月5日時点

図の引用:GlobalX グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF fact sheet

配当金

QYLDの大きな魅力は配当金です。配当月や2023年の権利落ち日、1株あたりの配当金や利回りについて解説します。

配当月と配当権利落ち日

QYLDは毎月配当金が支払われます。米国株では年4回配当がある株が数多くありますが、毎月配当の株は比較的珍しいです。お得感がありますね!

2023年の配当の権利落ち日は1/23、2/21、3/20、4/24、5/22、6/20、7/24、8/21、9/18、10/23、11/20、12/28です。

QYLDは毎月分配を7年間継続しており、長期的に毎月の支払いを継続しています。

配当金は何円?

QYLDの配当金は毎月何円なのでしょうか?2022年の分配金は0.16ドル台~0.2ドル台になります。2022年は比較的毎月安定した金額の配当でした。

100株保有していれば、1株0.20ドルの月は20ドルの配当金になります。1ドル=110円であれば、2200円です。インカムゲインとしては、安定した利益になりますね。

◆2021年12月~2022年11月の分配金

QYLD過去配当金

図の引用:GlobalX グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF fact sheet

配当利回り

QYLDの過去12ヶ月の分配金利回りは12.07%です。(2023年1月時点)月次分配の頻度ながら、非常に高い利回りです。配当金が魅力で投資をしている人が増えているのも納得の利回りになっています。

QYLDはタコ足配当?

毎月分配であることから、QYLDがタコ足配当であるか心配する声を聞きます。タコ足配当とは頻度高く高い配当金が支払われるが、実は資産額から取り崩していることです。

悪質な投資信託などで発生する現象で、数年後に確認すると投資金額に対して資産額が大き減っていたケースもあります。受け取っていた配当金は、自分が投資していた金額を少しずつ戻されていただけなのです。

QYLDがタコ足なのか?は現段階では明確に判断はできません。分配金は高い利回りで維持されていますが、株価チャートが下落傾向なのが気になります。

QYLDはどこで買えるの?

QYLDは楽天証券、SBI証券、マネックス証券など主要なネット証券で買うことができます。買い方は他のETF同様、証券会社のサイトでティッカー「QYLD」で検索して購入が可能です。米国ETFは1株から購入できるので買いやすいですね!

まとめ:QYLDのメリットとデメリット

今までの情報を基にQYLDのメリットとデメリットをまとめてみましょう!

メリット

QYLDのメリットは間違いなく毎月の分配金です!頻度高く配当が支払われ、かつ1回あたりの配当金が高いことは非常に魅力的です。毎月不労収入が得られるのは嬉しいですね。

デメリット

デメリットとしてはNASDAQが好調な時に値上がり益を得られないことです。QQQなどNASDAQ関連のETFに投資をしていた方が、好調な時は最終的な利回りが高かったということも起こるかもしれません。

最後に

SNSでも話題沸騰中のQYLDは、最近投資をしている人も多い印象です。ただ、私個人としては現在QYLDを保有していないですし、現段階では保有の予定はないです。

理由としては自分が150%完全に理解して、QYLDの仕組みに納得できていないためです。商品として複雑なので、頭で理解したつもりでも60%位の理解度な感覚があります。他にもシンプルで成長性が高く分配金の高いETFはたくさんあるので、他のETFに投資することを今は選択しています。

ただ、毎月分配の配当金は大きな魅力であり、配当金を理由に投資をしている投資家さんも多いのではないでしょうか?正直、ツイッターでのQYLD配当金報告には若干羨ましさも感じてしまうくらいです!

QYLDのみならず、自分の投資スタイルとあっている商品であるか?商品を完全に理解しているか?を見極めることは重要です。自分の軸で投資をしていきましょう!

 

ABOUT ME
投資家兼OLレイ
OLをしながら投資と副業をしているレイです。 投資は日本株、米国株、ビットコイン、 投資信託、ETFと手広くやっています。 TwitterやYouTubeチャンネルもやっているので、 良かったら↓のアイコンから遊びに来てください♪ お仕事のご依頼はTwitterのDMでお願いします。