こんにちは。投資家兼OLのレイ (@investment_rei) です。 VYMは米国ETFの中でも人気のETFの一つです。よくSPYDやHDVと比較される、多くの投資家が保有している商品ですね。今回はVYMの概要や株価トレンド、配当金について紹介します。
▼この記事でわかること▼
・VYMの設定日や連動指数などの基本情報
・VYMの株価チャートの推移
・VYMの配当金の推移や利回り
目次
VYMの概要
早速、人気の米国ETFであるVYMの概要をみていきましょう!
VYMとは?
VYMは正式名称がバンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)です。
バンガード社が運用しているETFになります。ブラックロック、ステート・ストリート社と並ぶ、3大運用会社といわれています。
FTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する成果を目指しています。この指数は、平均以上の配当をだすことを目標としてる株で構成されています。VYMを構成しているのは、高配当利回りの銘柄が多いです。
設定日は2006年11月16日で、15年以上の歴史があります。VYMの資産総額は2022年3月時点で約450億ドルです。
経費率は0.06%で非常に安いです。長期的に投資をする場合は、手数料は大事なポイントなので経費率が抑えられているのは嬉しいですね。
トータルリターン
トータルリターンは直近3ヶ月だと13%台と非常に高いです。3年・5年トータルリターンでは8%を超えており、リターンが高いETFであることが分かります。
- 3ヶ月トータルリターン:13.09%
- 3年トータルリターン:9.32%
- 5年トータルリターン:8.36%
※Bloomberg 2023年1月8日時点
VYMの上位構成銘柄と銘柄数
投資するETFを選ぶときには、構成している銘柄や数を確認することが大事です。割合の多い上位の構成銘柄や、銘柄数を確認しましょう。
上位の構成銘柄
2023年1月時点の組入れ上位銘柄をみていきましょう。上位から順番にジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービル、JPモルガン・チェース・アンドカンパニーとなります。米国の有名が大企業が多いですね!
▼組入上位銘柄
引用:Bloomberg
構成銘柄株
VYMは構成銘柄が多いことが特徴的で、約400銘柄で構成されています。幅広い業種や多くの銘柄に分散することができます。
個別株とは違って、1つのETFで分散投資ができるのは嬉しいですね!ETFの中でも、構成銘柄の数が多いのでリスクを分散したい人にはおすすめです。
VYMの株価とトレンド
VYMの株価チャートをみていきましょう!直近1年では変動が大きく、特に2022年は株価が上下した年でした。短期的にみると株価の上下はありますが、長期的にみることが重要です。
▼直近1年のチャート
5年チャートでは2020年の春にコロナにより大きく暴落しています。2020年後半から回復をして、2021年は株価が急上昇しています。2022年からはやや株価の伸びは鈍化していますが、2023年に入って回復してきています。
▼直近5年のチャート
引用:Google Finance
VYMのリアルタイムの株価を確認したい場合は、Google Financeや各証券会社の口座からみることができます。
VYMは他のETFに比べると、株価の推移はやや緩やかです。VYMは利回り重視なので、株価の上昇によるキャピタルゲインが極端に多いわけではありません。VYMは、超短期で値上がり益を期待するスタイルの投資家にはやや難しいです。安定的に利益を得たい投資スタイルの人が合うでしょう。
配当月と配当利回り
高配当ETFといえば、配当金は重要なポイントです。配当月がいつか?や、配当金の推移と利回りについて紹介します。
配当月
配当月は年4回(3月・6月・9月・12月)です。四半期ごとに配当金を得られるので、インカムゲイン重視の投資をしている方向きです。
配当金推移と利回り
1株あたりの配当金(ドル)は2022年12月は0.97ドルでした。2022年12月は前期比、前年比ともに増配となりました。高配当ETFなので配当金は投資する上で楽しみの一つです。
配当利回りは配当月によって違いますが、3%前後であることが多いです。2022年12月時点の直近配当利回り(税込)は3.52%です。
VYMはおすすめしないといわれる理由
VYMを検索すると、「おすすめしない」「やめておいた方がよい」といった意見を目にするでしょう。なぜVYMをおすすめしない意見があるのか理由を説明します。
構成銘柄は成熟企業が多い
VYMの構成銘柄は米国で長年の歴史を持つ、大手企業が多いです。成熟企業は高い配当金を出す代わりに、株価は安定的である傾向があります。急激に成長するグロース株と比較すると、短期での株価の上昇は期待できません。株価が急に上がる銘柄やETFはリスクもあるので、VYMは安定した緩やかな上昇が逆にメリットといえます。
配当利回りが高くはない
高配当ETFなのに、配当利回りが高くはないという意見もあります。SPYD・HDVと比較をすると利回りは若干低いです。ただ、VYM単体で利回りをみたときに、3%前後の安定した利回りですので高配当には分類されます。特にSPYDは配当金が大きく上下したり、株価の変動性も直近3年ほどで非常に高いです。短期的な視線ではなく、長期的にみるとVYMはメリットがうよくわかります。
最後に
VYMは安定した配当金と株価の値上がり益を期待することができます。長期的な投資でトータルリターンを得ることができるでしょう。構成銘柄数も多いので、分散投資をしたい人におすすめです。 米国ETFのVYMに興味がある場合は、VYMの投資をぜひ始めてみましょう!